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mitekaku journal

2023/6/8

ロゴデザインの鉄則とは?考え方やポイントを紹介します!

企業や商品を訴求するときにとても重要な「ロゴ」ですが、デザインは非常に難しいです。
要素が少ないからこそ洗練されたものである必要がありますし、デザイン初心者の方にとっては何から始めれば良いか、何が重要かなど疑問が尽きないのではないでしょうか。

しかしロゴデザインには鉄則や作成のステップがあり、そのような基本を押さえておくことが重要となります。
当記事ではロゴの役割から確認し、その後良いロゴの条件、作成の鉄則やフローを紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてください。

ロゴとは?

まず、大前提であるロゴの定義について確認しておきましょう。

ロゴとは「装飾文字・図形で企業やブランド、商品・サービスを図案化したもの」です。
役割としては、企業やブランド、商品・サービスを印象付けることが挙げられます。
質の良い商品やサービスはロゴとともに発信することで、付加価値の創出にもつながります。

ロゴは2つの要素で構成されます。
図形部分の「シンボルマーク」と文字部分の「ロゴタイプ」です。

ロゴは市場以外でも効力を発揮します。
企業の在り方を反映したロゴには、社内へのミッションやビジョンの浸透を促すインナーブランディングの助けにもなるのです。

ロゴは、企業や商品のいわば「顔」です。
ブランディングの鍵です。
企業のさらなる飛躍や繁栄のために、ロゴデザインは重要です。

良いロゴマークの条件とは?

では、企業や商品をターゲットに訴求することやインナーブランディングに役立つロゴマークの条件とは何でしょうか。
見る人の好みや価値観によっても変わってきますが、ここでは一般的な4つの条件を紹介していきます。

良いロゴマークの条件

・無意識に注目を集めやすいモチーフであること
・意図的に繰り返し使用することを想定していること
・シンボリックでどんなシチュエーションにも使用できること
・カラーやモノクロに左右されないシンプルなデザインであること

ロゴマーク作成の5ステップ

ロゴの重要性や良いロゴの条件に付いて確認したところで、作成の流れについても確認していきましょう。
まずは全体の流れを以下に記します。
順に確認していきましょう。

全体の流れ

1:コンセプトを決める
2:ロゴのテイストを決める
3:手書きでラフスケッチ
4:パソコンでデザインの決定
5:ロゴタイプの決定

1.ロゴのコンセプトを決める

最初にターゲットを明確にします。
誰に向けたロゴなのかがはっきりしないと、デザインの方向性が定まらず、非効率です。
最終的な決定のときに軸がないと、判断がぶれることもあります。

たとえばブログを運営するときに使うロゴを考えるとしましょう。
ブログの内容がAdobe系のソフトの使い方の紹介の場合、このソフトを使うデザイナーの方、ブロガーの方がターゲットになるでしょう。
年齢層は20〜40代といったところでしょうか。

2.ロゴのテイストを決める

ターゲットのイメージに合う単語・連想されるキーワードから、ロゴのテイストを決めていきます。
具体的な案を出す前にテイストを決めておくことで、有効な案出しがしやすくなるでしょう。

テイスト決めに使える方法としては、以下が挙げられます。

テイスト決めに使える方法

・ターゲットのテイストを書きだす
・○○といえばと連想ゲームをしてみる
・○○に置き換える

3.手書きでラフスケッチをする

シンボルマークを書きだしていきます。
ラフスケッチなので完成度と言うよりも、どれだけ案を出せるかに注力してどんどん描いていきましょう。
丁寧さは二の次です。

4.パソコンでデザインの作成

シンボルマークの案が見えてきたら、パソコンで作業をしていきます。
手書きで完成形を仕上げる場合は、パソコンを使用せずに清書していきます。

ここで意識したいのは、ロゴの形です。
極端な形をしていると使い勝手が悪いため、適度な比率を意識してください。

5.ロゴタイプの決定

シンボルマークが完成したら、ロゴタイプを決めていきます。
何種類か並べて比較し、イメージに合った書体を選びます。
ロゴタイプはオリジナルで作成したものでも良いですし、既存書体をアレンジしたものでも大丈夫です。

ロゴデザインの鉄則とは?

実際に作成するときに必ず押さえておきたい4つの鉄則を紹介します。

1.ブランドを理解する

ブランドに対して理解を深める必要があります。
顧客は誰か、顧客は企業に何を望んでいるか、反対に企業が顧客に求めるものは何か、企業の果たすべき使命は何か、考えていきましょう。

これらについて考えるのは非常に抽象的で難しいかもしれません。
粘り強くヒアリングしたり、複数人で作成する場合は何回も話し合い、調査していきます。

2.単純化させる

要素の多いロゴは野暮ったいです。
線や色、フォントはできるだけシンプルにする必要があります。
ロゴですべてを語ろうとする必要はないということを押さえておきましょう。

具体的には、フォントは1種類で統一します。
キャッチコピーがロゴに入り込んでいる場合はフォントが2種類あっても大丈夫です。
3種類のフォントは文字サイズにかかわらず避けましょう。
文字にグラデーションをかけるのも避けましょう。

3.会社の規模を10倍にすることを狙う

競合他社のことを考えるというよりは、クライアントの企業やサービスの規模を10倍にできるようなロゴの作成を考えます。

4.ロゴが嫌いな人もいると認識しておく

新しいロゴに対して否定的な反応を示す人もいるでしょう。
そのため、ロゴを作成した時は「なぜロゴを作ったのか」や「なぜロゴを変更したのか」について社内に対するPR活動をすべきです。

それでもロゴに対し否定的な人もいるかもしれません。
ですがそのロゴが多数の人にとって良いモノであった場合、それは良いロゴです。

ロゴデザインでしてはいけないNG事項とは?

ロゴを作るうえでしてはいけないことも押さえておきましょう。

事前調査をしないこと

事前調査をせずにロゴを作成するのはNGです。
業界の動向やターゲット、最終的な目的など調査してから作成に取り掛かってください。
手間に感じるかもしれませんが、ここで軸などを明確にしておくことでロゴの作成が効率化されます。

一般的なフォントをそのまま使う

よく使用されるフォントをそのまま使うと、インパクトを残せません。
フォント選びは重要な工程ですので、時間をかけても良いので手を抜かないようにしてください。

このとき、選んだフォントがロゴマークと合っているかどうかについても考えるようにしてください。
自分で制作するのも良いでしょう。

ありきたりなモチーフ

シンボルマークをシンプルにしようとしたときに陥りがちなのが、ありきたりなモチーフになってしまう現象です。
たとえば電球を用いたロゴは、非常にありきたりです。

ありきたりなモチーフは簡単に思いつく一方、インパクトに欠けます。
頭を振り絞るという作業を経て、誰も思いついていないモチーフを探してみてください。

まとめ

ロゴは、企業や商品、ブランドやサービスを図案化したものです。
役割は社外に向けた付加価値の創出と、社内に向けたインナーブランディングの2つです。
そんな重要なロゴですが、良いロゴの条件やロゴ作成の流れを紹介しました。

当記事が皆さまの参考になれば幸いです。

まとめ

■良いロゴの条件
・無意識に注目を集めやすいモチーフであること
・繰り返し使用することを意識していること
・シンボリックであること
・カラーやモノクロに左右されないこと

■ロゴ作成の流れ
1:コンセプトを決める
2:ロゴのテイストを決める
3:手書きでラフスケッチをする
4:パソコンでデザインを決定する
5:ロゴタイプを決定する