新装開店やバイトの求人、イベントの紹介など様々に使用されるチラシ。
働いていれば、デザインを依頼されることもあるかもしれません。
しかし大抵の方にとってチラシデザインの経験はなく、 いざ作ろうとしても何から始めれば良いか分からないという方も多いのではないでしょうか。
当記事は、チラシデザイン初心者の方向けに、チラシデザインについて作り方や準備するもの、コツなどを紹介していきます。
また、実際にデザインするときや修正するときに使えるツールについても紹介していきます。
目次
チラシはどのような手順で作成するの?
1.チラシの目的とターゲット層の確認
まずはチラシ作成の目的を明確にします。
目的を明確にするときに有効な考え方は5w1hです。
ここで、ターゲット層も確認できるでしょう。
ターゲットを明確にすることで、内容の伝わりやすいチラシとなります。
学習塾を例に、5w1hの使い方を具体的に確認してみましょう。
学習塾のチラシの例
・when:4月(期間や日時)
・where:大学近くのコンビニやその他学生の多く利用する店(場所)
・who:新入生(ターゲット層)
・what:講師募集(告知内容)
・why:学習塾でバイトできる(ターゲットへのメリット)
・how:連絡先の提示(利用するための方法)
2.チラシに盛り込む情報の整理
ターゲット層が明確になり次第、チラシに載せる情報を整理していきます。
チラシに載せる基本的な項目は以下の通りです。
もちろん、載せるべき内容は内容によって変わります。
新装開店の場合は店舗の開店日時や紹介を書きますし、イベント告知の場合はイベントの紹介やイベントの参加費用を記載します。
基本的な項目
・営業時間(イベントの場合は開催時間)
・店舗や会場の周辺地図
・連絡先
3.レイアウトの整理
レイアウトは、いわば設計図です。
想定したターゲットに適した情報を漏れなく載せられるようなレイアウトを考案する必要があります。
また、載せる情報には優先順位を付けるようにしましょう。
優先順を付けることで強弱を付けられますし、載せられる情報量が限られている場合にも対応できます。
たとえばセール告知の場合は、目玉商品を前面に押し出すことが考えられます。
4.写真素材やテンプレートの確保
レイアウトをもとに、デザインに必要な素材を集めます。
文字だけでは与えられない視覚的なインパクトを与えやすくなるでしょう。
商品の写真素材やイラストを確保できると良いでしょう。
具体的に用意するものについては、後ほど紹介します。
5.デザイン
いよいよデザインをしていきます。
デザインは一般に、パソコンのソフトを用いて行われます。
デザインの準備に必要な物やデザインに有効なツールは、後ほど紹介します。
6.印刷
デザインが終わったら、印刷です。
印刷の方法は、主に「自宅のプリンター・コンビニのネットプリント」といった自分で行うものと、印刷会社に依頼するものに分けられます。
チラシの配布枚数が多くない場合は自分で、多い場合は専門会社に依頼すると良いでしょう。
チラシのデザインを考える上で必要になるものとは?
チラシに掲載するテキスト
チラシには、キャッチコピーやタイトル、文章といったテキストを掲載します。
これらのテキストをまとめておくことで、チラシの方向性を決められます。
チラシのターゲット層が決まったら、レイアウトを考える前にテキストの整理・優先順位付けをしておきましょう。
チラシで利用する素材
文章の他に、チラシで利用する素材も用意しておく必要があります。
チラシデザインに必要となる素材の一例は以下の通りです。
素材の一例
・紹介する商品の写真
・店舗の写真
・店舗の場所を伝えるイラスト
レイアウトのコツを紹介します!
1.強調したい内容は読みやすく配置する
キャッチコピーや商品名といった優先度の高い情報は、見やすく配置することが大切です。
見やすくするためのコツは以下の3点です。
見やすくするためのコツ
・チラシの上部に配置する
・大きくする
・周囲にスペースを空ける
2.余白やスペースの使い方を意識する
余白はバランスを取るために必要不可欠な要素です。
キャッチコピーを目立たせるために余白を使ったり、テキストの密集を避けるために使ったり、あるテキストが一つのブロックであることを意識させるために使ったりします。
余白を意識することでテキストの詰め込み過ぎも防げるため、レイアウトを考えるときは必ず意識するようにしましょう。
3.表はアイキャッチや概要・裏は詳細を載せる
チラシの両面を使う場合、一般にこのような使われ方をします。
両面で作る場合、載せる量を倍にするのではなく、見せ方の工夫の一つとして活用するのが効果的です。
4.チラシの内容にメリハリを付ける
チラシに載せる情報にメリハリを付けることで、情報を伝達しやすくなります。
たとえば安さを売りにするなら金額の部分を拡大して他の部分を小さめにする、新店舗の情報を知らせるチラシであれば開店日時を大きくするといったメリハリの付け方が考えられます。
5.文字や画像はブロック化する
ブロック化とは、内容ごとに四角くまとめることです。
上手にパズルを並べてレイアウトするイメージに近いです。
並べ方についても、同じ種類の情報を同じ大きさのブロックにまとめ、並列に並べると良いでしょう。
たとえば新商品が複数ある場合は各商品の情報ごとにブロック化し、同じ大きさで並列させます。
そこに新商品のキャッチコピーを加えるならば、先ほどまとめた新商品の情報よりも大きくするということが考えられます。
ここではキャッチコピーは新商品よりも目立たせ、新商品の各商品の情報は並列にまとめるといった工程で考えられています。
チラシ無料作成アプリ・フリーソフトを紹介します!
スマホで使えるツール
・Canva
・Visme
・VistaCreate
・Stencil
・Creative Cloud Express
・POP KIT
・Flep
・Pages
PCで使えるツール
・Canva
・Visme
・VistaCreate
・Creative Cloud Express
・Luminar AI
・Zoner Photo Studio X
・パワーポイント
・GIMP
・Inkscape
・LibreOffice Draw
デザイン修正指示をラクにするツールを紹介します!
デザイン修正指示を効率化するツール「mitekaku」を紹介します。
デザインを複数人で行う場合、提出した/されたデザインがテーマや目的に沿っていない場合があります。
このようなときデザインの修正が必要となるのですが、非常に手間のかかる作業ですよね。
もちろん修正にならないようにすることも大切ですが、どうしても修正になってしまうケースもあると思います。
そこで役立つのが、デザイン修正指示ツールmitekakuです。
mitekakuのメリットは以下の通りです。
デザイン修正指示を効率化するために、まずは一度お試しください。
https://mitekaku.com
mitekakuのメリット
・直観的に操作できるため修正指示がしやすい
・デザインに直接書き込んで指示するため修正指示が分かりやすい
・無料で試せるため導入しやすい
・相手が内容確認すると開封メールが届くためクライアントが確認したがどうか判断できる
まとめ
当記事ではチラシの作り方として、チラシを作る手順、準備するもの、デザインのコツ、使えるツールを紹介していきました。
手順・準備・コツについて最後に確認していきましょう。
当記事がチラシ作成の参考になれば幸いです。
まとめ
■チラシ作成の手順
1:目的とターゲット層の確認
2:盛り込む情報の整理
3:レイアウトの考案
4:素材やテンプレートの確保
5:デザイン
6:印刷
■上記「4:素材やテンプレートの確保」において準備するもの
・掲載するテキスト
・写真屋イラストといった素材
・デザインのためのソフト
■上記「5:デザイン」においてのコツ
・強調したい内容は読みやすく配置する
・余白やスペースの使い方を意識する
・表はアイキャッチや概要・裏は詳細を載せる
・チラシの内容にメリハリを付ける
・文字や画像はブロック化する