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mitekaku journal

2022/12/13

webサイトの企画書とは?作り方をご紹介します!

webサイトの企画書の作成経験がない方は必見です。
今回の記事ではwebサイトの企画書の説明から、作り方まで網羅的にご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。

ホームページ会社が作る企画提案書の内容とは?

企画提案書をホームページ会社が作る場合、クライアントから受けた要件定義書を受けて作成します。
要件定義書には、ホームページ制作で実現したいことが書かれています。
それら要件をホームページでどのように具体化するのかをまとめたのが企画提案書ということです。

デザイナー側には、目的を実現するために要件を掘り下げることや、手段を具体化することが求められます。
クライアント側には、できるだけ目的を明確に書くことが求められるでしょう。

資料作成の前には情報整理

資料を作成する前には、情報整理が欠かせません。
要件定義書があればベストですが、そのような書類がない場合は、クライアントに対するヒアリングを行ったり、すでに情報がある場合はその整理を行ったりしましょう。

具体的に意識したいポイントは以下の2点です。

・サイト制作の目的と期待効果
・現時点で明確なご要望

メリット

これらをまとめておくメリットは2点あります。
1つ目は、サイトの方向性が定められることです。
2つ目は、クライアントからの要望が二転三転するのを防げることです。
情報をできるだけ掘り下げてクリアにしておくことで、芯の通った企画書が作れるでしょう。

企画書や提案書作成の流れ

企画書・提案書を作るときの流れは以下の通りです。

1:現状と理想の明確化
2:課題の明確化
3:判断軸になる要素の明確化と企画立案
4:訴求力を意識した企画書・提案書の構成の考案
5:企画書・提案書の作成
6:企画書・提案書の見直し・校正

順に解説していきます。

現状と理想の明確化

1ステップ目は、「現状と理想の明確化」です。
企画そのものの存在意義は、現状では届かない何らかの理想を叶えることです。
たとえばwebサイトのパフォーマンス改善に関する企画書を作る場合、現状の売上と理想とする売り上げを解析します。

これらの情報のヒアリングが難しい場合、現状と理想は自分で設定する必要があるため難しくなるでしょう。
しかし、これらの情報なしでは企画書を作成することはできません。
クライアントにどれくらい詳細なヒアリングをできるかがwebディレクターの腕の見せ所です。

課題の明確化

2ステップ目は、「課題の明確化」です。
現状と理想のギャップの背後には、必ずギャップを生み出している何らかの課題があるはずです。
課題設定は現状・理想が無ければできませんが、正しい現状把握と理想設定ができていても課題を的外れなものに設定していると、企画書も的外れなものになってしまいます。

判断軸になる要素の明確化と企画立案

3ステップ目は「判断軸になる要素の明確化と企画立案」です。
課題を適切に設定できれば、いよいよ企画を立案していきます。
ここで重要なのは、「判断軸となる要素」を明確化することです。

判断軸となる要素としては、「KGI」や「KPI」が挙げられます。
KGIとは「理想」を数値化したもので、たとえば目標売上がこれに当たります。
一方KPIとは「中間目標」を数値化したもので、KGI達成の道中に段階的に設定します。
これらは達成することによってメリットが生まれる要素です。

一方でデメリットとなる要素を明確化することも重要です。
企画にかかるコスト、スタッフにかかる人数や工数、スケジュール(時間コスト)は最低でも洗い出す必要があります。
加えて、企画が失敗に終わったときのマイナス効果についてもシミュレーションできていると効果的です。

メリット・デメリットになりうる要素を洗い出せたら、成功確率についても考えましょう。
そうすることで期待値計算ができ、説得力のある企画書を作成できます。
なお、確率は「100%になるまで改善可能です」のように訴えられれば最良でしょう。

訴求力を意識した企画書・提案書の構成の考案

4ステップ目は、「訴求力を意識した企画書・提案書の構成の考案」です。
ここまでは、企画書・提案書に記載する内容を決めるものでした。
ここからは、その内容を効果的に伝えるような構成を考えていきます。

一般的に、以下のような企画書構成になることが多いです。

企画書構成

1:表紙
2:アジェンダ
3:背景・目的
4:企画内容
5:実施詳細
6:コスト・見積もり
7:まとめ・背表紙

企画書・提案書の作成

5ステップ目は、「企画書・提案書の作成」です。
ここまでで書く内容とその構成は決まったので、あとはドキュメント化していきます。
ここで気をつけておきたいのが視認性です。
そのためのポイントをいくつかご紹介します。

ワンスライド・ワンメッセージの徹底

1つ目は、「ワンスライド・ワンメッセージの徹底」です。
1枚のスライドに多くの要素を詰め込んでしまうと、文字やグラフ・図が小さくなり視認性が悪くなってしまいます。
1枚のスライドで紹介する内容は1つに絞りましょう。

文字数を短く、端的なものにする

2つ目は、文字数を短く、端的なものにすることです。
メッセージを文章化してスライドに載せるのも、文字が小さくなって視認性が悪くなるためおすすめできません。
論理展開が必要な場合は矢印を活用したり、協調が必要な場合は色を付けたり下線をひいたり文字を大きくしたりしましょう。

過度な装飾をしない

3つ目は、過度な装飾をしないことです。
影や立体感は、上手く使用しないとごちゃごちゃしているだけに見えてしまいます。
強調すべき部分だけに色を付けるなど、シンプルな構成を心がけましょう。

グラフや図版の使用

4つ目は、グラフや図版の使用です。
数値情報はグラフ・図版でビジュアライズするのが基本です。
スケジュールを載せる際もフロー図などを作成して載せましょう。

企画書・提案書の見直し・校正

6ステップ目は、「企画書・提案書の見直し・校正」です。
以上で企画書作成は終了です。
最後は見直しで終えましょう。
チェックポイントは以下の通りです。

チェックポイント

・現状、理想、課題の整理は適切か
・ストーリーは伝わりやすいか
・各要素の視認性は良いか

企画書の構成

企画書の内容はストーリー立てておく必要があります。
したがって構成が重要となります。
オーソドックスな構成は決まっているので、ここで確認していきましょう。

導入

まずは「導入」です。
企画のモチベーションや背景、目的を説明します。

現状分析と課題設定

続いて「現状分析と課題設定」です。
現状・理想・課題をまとめます。
ここではデータを用いると説得力を持たせられます。

プロジェクト内容

続いて「プロジェクト内容」です。
企画の内容を具体的に書きます。

企画のゴール

続いて「企画のゴール」です。
何が達成できれば良いのかについて、再度確認します。

実施方法

続いて「実施方法」です。
具体的な実施方法を書きます。

コスト

続いて「コスト」です。
プロジェクトにかかるコストを書くことで、企画の良し悪しを判断できるようにします。

スケジュール

続いて「スケジュール」です。
プロジェクトにかかる時間的なコストについても述べましょう。

様々な企画書が見れるwebサイトを紹介!

構成や作り方を知っていても、具体例がないと作れないという方も多いでしょう。
以下に、参考にできる企画書を載せているwebサイトを載せておきます。

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まとめ

ここでは、webサイトの企画書の目的や作り方をご紹介してきました。
作成段階はもちろん、その前の分析の段階もとても重要です。
説得力のある企画書を作る際の参考になれば幸いです。

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企画書の作成後、webデザインを実際に行う際には、お気軽にご活用ください。