パンフレットを制作しようと考えている人に、質問です。
なぜパンフレットを作ろうと考えたのでしょうか。
チラシやリーフレットではない理由は何でしょうか。
以上を考えるためには、パンフレットの特徴について知る必要があります。
そこで当記事では、パンフレットとリーフレット・チラシの違いをご紹介します。
また、いざ制作するとなってもどう作ればよいか分からない方もいらっしゃるでしょう。
当記事では作成方法やコツ、注意点もご紹介していきます。
目次
パンフレットとは?
パンフレットとは、中綴じや無線綴じで製本された小冊子です。
リーフレットは1枚の印刷物に折り加工を施したもので、パンフレットとリーフレットは別物です。
パンフレットには紙を何枚も使いページ数が多いため、多くの情報を載せられます。
この点で、リーフレットやチラシと区別できます。
コスト面では、チラシが圧倒的に安いです。
加工が必要ないためです。
なお、どれを使用するかについては、目的を考えると良いでしょう。
チラシは集客を目的としますが、パンフレット・リーフレットは高単価の顧客・見込み客をターゲットにしています。
パンフレットの作成前に行う準備
パンフレットの作成前に行う準備を、流れに沿って確認していきましょう。
1.ページの開き方やレイアウト
パンフレットは複数のページで構成されていると紹介しました。
ここで明確にしたいのが「右開き」か「左開き」かということです。
また、開き方は「縦書き」か「横書き」かというところに対応します。
どちらから考えても良いですが、ここを決めておくことで、レイアウトが定まってきます。
2.テキストのフォントを選ぶ
代表的なのは、明朝体とゴシック体でしょうか。
明朝体は見た目が美しく、ゴシック体はシンプルです。
一般に、普通の文章は明朝体、強調したいところにはゴシック体を使います。
3.イメージカラーを決める
パンフレットのカラーは、印象を大きく左右します。
「与えたい印象」から遡って、イメージカラーを決めましょう。
そのためには、色の特徴を把握しておくことも大切です。
パンフレットデザインのコツ
パンフレットデザインをしていくうえで押さえておきたいコツをご紹介します。
1つ目:ターゲットや目的を明確にする
パンフレットの作成のとき、最初に行います。
たとえば、以下の項目によって目的を整理できるでしょう。
整理のポイント
・パンフレットのターゲットのニーズ
・どんな情報を載せるか
・なんのためのパンフレットか
・どこで必要となるのか
・パンフレットを通してターゲットに何をしてもらいたいか
先にターゲットや目的を明確にすると、必要な情報が何か知ることができます。
デザイン制作が容易になるため、最初に行いましょう。
2つ目:ページ設定やレイアウトを決める
どのようなレイアウトをする上でも気をつけたいのは、見られる順番を考えることです。
たとえば飲食店のパンフレットを作成するとしましょう。
このとき、以下のような順番で見られるようにレイアウトします。
レイアウトの順番
1:お店の世界観やキャッチコピー
2:お店のこだわりやヒストリー
3:メニュー
4:店舗情報
写真や図をどの面に配置するのかなどのレイアウトは細かいデザインを考える前に決めましょう。
こうすることでデザインがしやすくなりますし、やり直しにかかる無駄な時間を省けます。
3つ目:写真やイラストを挿入する
パンフレットはチラシに比べ、情報を多く載せられます。
そのため、レイアウトが複雑になる傾向にあります。
そこで写真やイラストを混ぜて伝えるようにすることで、レイアウトを簡素化できます。
4つ目:キャッチコピーで惹きつける
パンフレットとチラシの違いの1つは、開かなければならないことです。
開いてもらうために、興味をもってもらえるようなキャッチコピーを作らなければなりません。
キャッチコピーは、メリットとベネフィットを組み合わせると良いでしょう。
メリットとは特徴で、ベネフィットとは得られる体験です。
たとえば完全個室と言うメリットと、それによりゆったり食事できるというベネフィットがあるとすれば、キャッチコピーは「完全個室でゆったり食事できる」となるでしょう。
5つ目:配色で目線を集める
注目してほしいところは目立つ色で記載し、変化をつけましょう。
パンフレットでは情報量が多くなりがちなため、このように強調することはとても大切です。
6つ目:細部を揃える
見やすいパンフレットでは、縦横の線、画像の大きさ、文字サイズ、フォントが整っています。
パソコン上では揃っていても、実際に見ると整っているように見えない、ということもあります。
見やすいパンフレットにするために、何度も試作して細部にこだわりましょう。
おしゃれなデザインにするためには?
デザインをさらにワンランク上げるためのコツをご紹介します。
1つ目:余白を十分にとる
余白の無いパンフレットは窮屈さを感じさせ、読ませることが難しくなります。
余白を適度に配置することで、ひとつひとつの情報に目が留まりやすくなります。
全体のバランスを見つつ、適度な余白を心がけましょう。
2つ目:イラストや写真のテイストを揃える
イラストや写真などの素材を複数使う場合は、テイストを揃えましょう。
テイストが異なると、統一感のないパンフレットになってしまいます。
3つ目:使う色は3色でまとめる
使う色を必要以上に多くしてしまうと、全体の統一感が崩れてしまいます。
バランスを取ることが重要ですが、色の数が増えるほど扱いが難しくなります。
使う色は3色くらいに絞りましょう。
4つ目:表紙では情報量を極力減らす
パンフレットの表紙は、第一印象を決めます。
表紙が魅力的でなければ、中身がどんなに素敵でも手に取ってもらえません。
表紙の役割は「情報を伝えること」ではなく「読み手の目に留まること」であると意識しましょう。
レイアウトの参考になるサイト
最後に、レイアウトの参考になるサイトをご紹介します。
1つ目:パンフレット&チラシ見本帳
実際の印刷物をスキャンしているため、ほぼそのままのパンフレットを確認できます。
作品ごとの印刷物の種類やサイズ、業界にタグが付けられているため、検索もしやすいです。
>>パンフレット&チラシ見本帳
まとめ
パンフレット作成前の準備の流れ、作成時のコツ、ワンランクアップのコツは以下の通りです。
まとめ
■準備の流れ
1:基本の流れを決める
2:テキストのフォントを選ぶ
3:イメージカラーを決める
■パンフレット作成時のコツ
・ターゲットや目的を明確にする
・ページ設定やレイアウトを早い段階で決める
・写真やイラストを挿入する
・キャッチコピーで惹きつける
・配色で目線を集める
・細部を揃える
■ワンランク上のデザインにするために
・余白を十分にとる
・イラストや写真のテイストを揃える
・使う色は3色でまとめる
・表紙では情報量を極力減らす