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mitekaku journal

2022/8/25

校正の仕方とは?手順や決まりをご紹介します!

校正とは、「文字の誤りを正すこと」を指します。
原稿の意味や内容の誤りを正す「校閲」とは区別される概念ですが、校正の手順やルールをご存じでしょうか。
これらについて知っておくことで、誤りのない原稿を作るのに非常に役立ちます。

そこで今回の記事では、校正の仕方や文字校正でチェックすべきポイント、校正記号をご紹介していきます。
校正を初めて行うので勝手が分からない、校正のルールについて知っておきたいという方は、今回の記事をぜひ参考にしてみてください。

校正の手順をご紹介!

校正の手順は、以下のようになっています。
1:初校
2:再校
3:著者校
4:青焼き
5:色校正
順に解説していきます。

01.初校

まず、「初校」です。
これはさらに以下の3つのステップに分割されます。
1:ゲラ刷り
2:突き合わせ
3:素読み

「ゲラ刷り」とは、原稿を本印刷前に刷る、いわば試し刷りのことです。
「突き合わせ」とは、元原稿とゲラを読み比べることです。
ここで、ミスや変更点などがあればゲラに赤ペンで「赤字入れ」を行い、修正します。
「素読み」とは、ゲラだけを読んで誤植や不具合などを調べることです。

02.再校

次に、「再校」です。
これは、以前の校正と校正を反映したゲラの「突き合わせ」です。
これを三校、四校と繰り返し行い、文書の精度を上げます。

03.著者校

その次は「著者校」です。
これは文字どおり、著者自身による確認です。
校正した結果著者の意図と異なる文章になっていないかを見ていきます。

04.青焼き

その次は「青焼き」です。
これは、製版指示の確認で、青写真とも言います。

05.色校正

青焼き後は「色校正」です。
色合いをチェックする校正です。

以上が終われば、晴れて「校了」となります。
校了とは、校正作業が終わり、本印刷にとりかかっても良い状態のことです。

文字校正でチェックすべきポイントとは?

文字校正でチェックすべきポイントは、以下の5点です。
・誤字脱字
・表記ゆれ
・数字表記
・正しい日本語か
・体裁の整合性
順に解説していきます。

01.誤字脱字

1つ目は、「誤字脱字」です。
どんなに丁寧に作業しても、発生してしまうことがあるのが誤字脱字です。
また、本人はミスに気付けないことも多く、第三者の目が必要になってきます。

誤字脱字の原因をいくつかに分けてみると、以下のようになります。
・誤認識
・変換ミス
・タイプミス
これについても順に解説していきます。

誤認識

これは漢字を誤って覚えてしまうことで、例えば「暖かいスープ(温かいスープ)」と表記してしまったり、「一同に会する(一堂に会する)」と表記してしまったりすることが挙げられます。
これらは本人は気づけないので、第三者が必要になります。

変換ミス

これはパソコンの変換によるミスで、例えば「講師」を「行使」としたり、「定刻」を「帝国」としたりといったことです。
意外と気づけないミスでもあります。

タイプミス

これは比較的気づきやすいミスですが、しっかり注意しましょう。

02.表記ゆれ

2つ目は、「表記ゆれ」です。
これは、一つの文章の中で一つの言葉を複数の言葉で書き表してしまうことです。

具体例は以下の通りです。
・犬、イヌ
・表記ゆれ、表記揺れ
・コンピュータ、コンピューター

表記ゆれを起こしやすい言葉の特徴は、「複数の表記ができる言葉」、「複数パターンの送り仮名がある言葉」です。
あらかじめ送り仮名や表記に関するルールを作っておくのも1つの対策です。

03.数字表記

3つ目は、「数字表記」です。
数字には、算用数字(0123456789)と漢数字(零一二三四五六七八九)があります。
これらの表記ルールも統一しておくと良いでしょう。

なお、算用数字と漢数字には、一般的な使い分け方もあります。
「他の数字に置き換えられる数字」、「数量」、「順序」には算用数字を用いるのが一般的です。
「語句の構成要素である数字」、「慣用句」、「ことわざ」、「熟語」には漢数字を用いるのが一般的です。
ただし、これらは一般論ですので、やはりルールを設けておくのがおすすめです。

04.正しい日本語か

4つ目は、「正しい日本語か」です。
これは、「お気軽にご相談ください」を「お気軽にご相談してください」のようにしてしまうミスです。
特に敬語において発生しやすいミスです。
よく注意して確認しましょう。

05.体裁の整合性

5つ目は、「体裁の整合性」です。
体裁と言うのは、例えば引用元や参考元の記載です。
これらもルールで統一しておきましょう。
文章の統一感が出るので、大切なポイントです。

校正記号を紹介します!

ここでは、いくつか校正記号をご紹介します。
どれも基本的なものなので、ぜひ参考にしてみてください。

記入は赤ボールペン

他の色のペンや鉛筆は必要ありません。
赤のボールペンを用いましょう。

修正指示は右上の余白

修正指示を出す際は、まず修正する文字を囲んだり取り消し線を描いたりしてはっきりさせます。
次に右上の余白部分に、修正内容を書き込みます。
また、修正指示自体を取り消す際は、近くの余白に「イキ」と書き込みます。

文字の削除「トル」

不要な文字については、修正時と同様最初に修正箇所を明らかにします。
その後、近くに「トル」と書き込めば完了です。

「トル」のみ表記すると、その部分に後ろの文字が追い込まれます。
開けたままにしておきたいときは「トルアキ」と書き込みましょう。

文字の挿入

文字を挿入するときはyのような線を挿入部分に書き込みます。
句読点の挿入するときは>を挿入部分に書き込みます。
また、紛らわしい記号には注釈を付けましょう。

文字の入れ替え

文字の入れ替えの際は、まず入れ替える文字を丸で囲みます。
次に、それらを両矢印でつなぎます。

書体の指定

明朝体にするときは「ミン」、ゴシック体にするときは「ゴシ」とします。
欧文においては、明朝体に当たるものは「ローマン」、斜体は「イタ」、ゴシック体にするときは「ボールド」と書き込みます。

大文字小文字の変更

この変更は、まず変更する文字を囲みます。
次に、その知覚に「大」または「小」と書き込みます。

校正の注意点

最後に、校正の注意点を3つご紹介します。
特に注意してほしい点は、以下の3点です。
・誤字脱字
・表記の統一(表記ゆれをなくす)
・校正方法
順に解説していきます。

01.誤字脱字

1つ目は、「誤字脱字」です。
このミスは最も初歩的なミスですが、それゆえに発生確率も高く、注意していないと見落としてしまいます。
「てにおは」の間違いに関しても十分注意しましょう。

02.表記の統一

2つ目は、「表記の統一」です。
これが統一されていないと、文章が散らかってしまいます。

03.校正方法

3つ目は、「校正方法」です。
赤ペンを用いて書き込む、ある程度の校正記号は覚えておくなどが必要になってきます。
修正指示をしっかり伝えられるように、ルールを守って伝わるような伝達を心がけましょう。

まとめ

今回は、校正に関する一般知識をご紹介しました。
誤りのない文章を作成するためにも、流れを知っておきルールを守って校正に取り組みましょう。
その際には、「誤字脱字」、「表記ゆれ」、「赤で校正すること」を意識してみてください。

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