ロゴは、いわば企業やサービスの顔です。
企業やサービスが消費者に与える第一印象を、ロゴは大きく左右します。
そんなロゴですから、おしゃれなものにしたいと考えるのは当然です。
しかし、どうすればおしゃれなロゴを作れるのでしょうか。
また、そもそもおしゃれとは何でしょうか。
当記事では、ロゴの作り方やおしゃれにするポイントをご紹介します。
また、最後にはロゴをより深く理解するための、勉強用の本もご紹介していきます。
ロゴとは?
まずはロゴとは何かについて確認していきましょう。
ロゴとは、企業・サービス・ブランド名などをデザイン的に表現したものです。
企業の理念やビジョンを象徴的に表現したり、サービスや店名を印象付けたり、ブランドのイメージをコントロールするために使用されます。
ロゴの種類
ロゴには、いくつか種類があります。
コーポレートロゴ、団体・組織ロゴ
これらは企業や団体のアイデンティティ・ビジョンを表現した、会社を象徴するロゴです。
会社案内やホームページ、名刺などに掲載されます。
一般に、企業や組織名をロゴタイプで表現したものや、理念やサービスをシンボルマークで表現したものがあります。
サービスロゴ、ショップロゴ、ブランドロゴ
これらは企業・組織ではなく、企業・組織の提供するサービス・店舗・ブランドを象徴するロゴです。
コーポレートロゴと共通している場合もあります。
コーポレートロゴと併用してサービスロゴ・ショップロゴ・ブランドロゴを使用する場合、テイストを揃えることが多いです。
認定ロゴ、認証ロゴ
これは各種認証機関が定めるロゴマークです。
ある一定の審査・検査を正式にクリアしている証として使用が許可されます。
たとえばISO認証規格のロゴや、JISマークなどが代表的です。
これらのロゴはサービスの信頼性を高める手段として使用されます。
ロゴの基本形
ロゴの形は、主に以下の4つに分類されます。
横長のロゴ
メリットは、縦の長さが短く、Webサイトのヘッダーに使用しやすいです。
一方デメリットは、横幅があるため、掲載箇所が小さいと文字の部分が見えなくなってしまうことです。
縦長のロゴ
メリットは、ラベルや印刷物を作るときに余白を作りやすく、洗練された印象を見た人に与えられることです。
デメリットは、高さをとれず、Webサイトのヘッダーに掲載しにくいことです。
また、デザインによっては文字が見えにくくなってしまいます。
正方形または丸のロゴ
メリットは、印刷物へのレイアウトのしやすさでしょう。
一方でデメリットは、Webサイトのヘッダーに掲載しにくいことです。
また、掲載箇所の大きさによっては、文字が見えなくなってしまいます。
ハイブリット型
縦長のロゴと横長のロゴ、正方形または丸のロゴを複数組み合わせて作られます。
おしゃれなロゴの作り方
ロゴは、企業の象徴です。
長く使い続けるので、せっかくならおしゃれなものを作りたいですよね。
ここでは、おしゃれなロゴを作る流れを、3ステップに分けてご紹介します。
1.おしゃれの定義を決める
「おしゃれ」とは何でしょうか。
自分の中のおしゃれが決まっていないと、完成形をうまくイメージできません。
完成形がイメージできないと、制作できないですよね。
2.おしゃれなロゴの事例をたくさん見る
おしゃれなロゴをたくさん見ることで、イメージがより具体化されます。
また、これはおしゃれの定義が分からないときにも役立ちます。
たくさんのロゴを見ていく中で、「こんなロゴを作りたい」と思えるようなものに出会えるかもしれません。
3.ロゴで表現したいこと、伝えたいことの明確化
ロゴは何らかの目的を持って制作されます。
ロゴを用いて表現したいことや伝えたいことを言語化し、イメージをより具体化しましょう。
文字起こしをすることで、意識していなかった自分のイメージについて深く知れるかもしれません。
おしゃれなロゴを作るために押さえたい6つのポイント
1つ目:参考にしたいロゴを探してみる
色々なロゴを探してみましょう。
琴線に触れるものがあれば、何が良いかについて、要素を抽出しましょう。
効率よくロゴ作成をするためには、欠かせないポイントです。
2つ目:どんな「おしゃれ」を目指すのかを考える
おしゃれには、「かっこよくて」おしゃれなものもあれば、「さわやか」でおしゃれなものもあります。
このように、どのようなおしゃれを目指すのかを決めましょう。
極端かもしれませんが、おしゃれにつく形容詞を想像すると良いかもしれません。
3つ目:参考にしたいロゴから抜き出した要素を言語化する
ロゴの特徴をまず羅列し、それらがどのように作用しているのかを考えましょう。
たとえば手書きのロゴであれば、「手書きであることが、温かみを感じさせている」のように言語化していきます。
4つ目:ざっくりとイメージラフを描いてみる
実際に手を動かすと、完成イメージが明確になっていきます。
あくまでイメージを正確につかむためなので、上手に描かなくて良いです。
可能であれば、思いついたものをすべて書いてみるのも良いかもしれません。
5つ目:シンボルマークに使える素材を集める
デザイン初心者の場合、無料/有料の素材を用いれば、比較的簡単にロゴを作成できます。
6つ目:フォントにもこだわる
フォトは、イラストと同様ショップや商品のイメージを左右する重要な要素です。
たくさんのフォントを比較して、イメージに沿うものを探してみてください。
より良いロゴデザインをするために!勉強用の本を紹介!
最後に、より良いデザインのための、勉強用の本をご紹介します。
先鋭アートディレクター、デザイナーの思考をインプット
1.デザインノート No.92:最新デザインの表現と思考のプロセスを追う
最前線で活躍中のアートディレクターの、ロゴに対する考え方が学べる雑誌です。
デザインのプロセスや、一貫して持っている考え方を学べます。
2.ロゴデザインの現場:事例で学ぶデザイン技法としてのブランディング
アイデアの発送~案出しまでが収録されています。
アウトプットに至るまでのプロセスをリアルに学べます。
3.佐藤可士和展 図録
2021年、国立新美術館で行われた佐藤可士和展の図録です。
現在は絶版となっていますが、得られる情報の質は高いです。
基礎知識のインプット
1.欧文書体:その背景と使い方、 欧文書体2:定番書体と演出法
現場で活躍するプロのデザイナーのために書かれた本です。
通常の解説に加え、実践で使えるテクニックや書体の使い方を学べます。
2.欧文書体のつくり方:美しいカーブと心地よい字並びのために
感覚でやってしまいがちなディティールを調整する作業に関する本です。
法則化してあるため、活用しやすいでしょう。
まとめ
ロゴデザインは、個人や法人が商品やサービスなどを宣伝するために作成されます。
長く使われ続けることもあるため、形・与える印象をよく吟味する必要があるでしょう。
ロゴデザインにおけるポイントとして、当記事では以下をご紹介しました。
どれもおしゃれなロゴデザインには欠かせません。
初心者の方は、まずは参考になるデザインをとにかく探してみると良いでしょう。
ポイント
・「おしゃれ」を定義する
・参考にしたいお手本ロゴを探す
・参考にしたい要素を抽出して「言語化」する
・イメージラフを描いてみる
・素材を集める
・フォントにこだわる