服が好きな方であれば、ファッションデザインに興味を持つこともあると思います。
しかし、実際にファッションデザインをするのはハードルが高く感じる方も多いでしょう。
また、そもそもファッションデザインとは何かと考えるかもしれません。
当記事のテーマは「ファッションデザイン」です。
その流れやポイント、重要なことをご紹介していきます。
また、自分でファッションをデザインするのは難しいから、ファッションデザイナーに依頼したいと考える方もいらっしゃるでしょう。
そのような方向けに、デザインの依頼方法についてもご紹介します。
目次
ファッションデザインとは?
ファッションデザインとは、服や服飾小物のデザインです。
ブランドの方向性や世間の流行に合わせてデザインしていきます。
そして、このデザインを主に行う職業を、ファッションデザイナーと言います。
実際のデザインのときはファッションデザイナー以外にも様々な人が協力し、一つのアイテムが生まれます。
まずはゴールを意識することが大切です!
まずは、デザインのゴールを定めましょう。
デザインをして何を達成したいでしょうか。
お客様の要望に沿ったものを作ることがゴールの人もいれば、自分の納得のいくデザインをすることがゴールの人もいるでしょう。
ゴールを作らなければ、デザインは完成しません。
自分の中でゴールを明確化しておくことが大切です。
デザインの流れを紹介します!
まずは、何が流行しているか学びましょう。
デザインし始める前に、他の人のデザインも見てみてください。
他のデザイナーはどのように布地と陰影を使用しているでしょうか。
どのように動きと深みを出しているでしょうか。
どのように自然なファッションをデザインしているでしょうか。
また、参考にするときは写真も見てみましょう。
雑誌やファッションブログ、SNSにはプロモデルの独特なポーズが掲載されています。
スケッチしたりリサーチしたりして、自分のデザインの参考にしていきます。
続いて、準備です。
おすすめは、Adobe Frescoのようなデジタルツールを使用することです。
一般的なファッションスケッチブックより、合理的かつ効率的に作業できるでしょう。
習熟は必要かもしれませんが、積極的に活用していってください。
準備ができたら、いよいよデザインです。
デザインの流れは以下の通りです。
1.まっすぐな線を引く
描こうとする人間の頭からつま先までの長さをイメージする必要があります。
頭からつま先までの長さのまっすぐな線をまずは引きます。
2.線をいくつかのセクションに分ける
線に均等にマークをつけ、セクションに分けます。
このセクションの長さは、頭の長さにします。
クロッキーが初めての場合、人の背の高さを10頭身として10等分するようにマークを付けると良いでしょう。
3.人体のプロポーション決め
胴体・腕・足の長さを決めます。
ファッションのユーザーを考えて決めるのが良いでしょう。
4.肩と腰のラインを描く
肩、胸、ウェスト、腰を表すラインを描きます。
参考にする絵や写真などあれば、ダイナミックなポーズも可能です。
いろいろ試してみましょう。
5.すべてを描きこむ
アングルが決まったら、モデルの体全体をスケッチしていきます。
腰とウェストに曲線を、足と腕に肉を付けていきます。
手は骨盤と腿の半分の位置に置きましょう。
手には指を描き、肘と膝には曲線を描きます。
6.自分のファッションデザインを描く
独自のファッションをデザインしていきます。
デジタルツールを使用している場合、体のラフスケッチを描き次第レイヤーを加えます。
こうすることで、体のラフスケッチを何度も再利用できます。
7.顔を描く
顔をどれだけ詳細に描くかは、人によって異なります。
最初のうちは簡単に描くのがおすすめです。
なぜなら、顔を描くことではなく、ファッションデザインが目的であるからです。
まずは目だけ描いてみましょう。
8.ディティールを整える
続いて、髪とアクセサリーを加えます。
髪はモデルのポーズのアクセントになります。
また、アクセサリーはデザイン以上に目立たないように注意が必要です。
9.色と影
最後に、色と影を付けていきます。
デジタルツールを使用している場合、スポイトを使えば参考にしている写真やイラストの肌の色を使うと良いでしょう。
ファッションデザインのコツをご紹介!
コツは2つあります。
1つ目:パーツに分ける
衣装は、様々なパーツの集合体です。
デザインを考えるときは、それらを分解するのがおすすめです。
たとえば、ドレスのデザインは以下のように分類できます。
ドレスのデザインの分類
・シルエット
・トップス
・首元
・袖
・スカート
・靴
パーツが多い衣装は情報量の多い衣装、少ない衣装はシンプルな衣装です。
デザインしたい服装や絵柄に合わせて、パーツ分けしていきましょう。
2つ目:様々なデザインを組み合わせる
それぞれのパーツに対して3パターンの案があると、組み合わせを変えるだけで多くのファッションをデザインできます。
ドレスのパーツを以上のように6つに分けた場合、これだけで700通り以上のデザインが可能です。
依頼書の書き方を紹介します!
ファッションデザインを依頼する場合、依頼書を書く必要があります。
しかし、依頼書の書き方が分からない方がほとんどのはずです。
ここでは依頼書に書くべき項目をご紹介します。
デザインの目的
デザインの目的は何でしょうか。
着た人にどんな印象を抱かせることを目的にするのでしょうか。
ここでその目的を明確にしておくことで、完成イメージのズレを低減できます。
素材共有
デザインに必須の素材はあるでしょうか。
会社ロゴやマークを入れて欲しい場合、それをあらかじめ共有しておく必要があります。
このとき、解像度の高いデータを共有するように注意してください。
納品データの形式
納品データの形式も伝えておきます。
自分たちの扱いやすいデータでの納品をあらかじめ約束しておきましょう。
複数案が必要かどうか
複数パターンのデザインを行ってもらいその中から選抜したい場合、その旨を伝えておきましょう。
デザイナーが後から選抜について知ると、「たくさん案を出したのに」と感じてしまうこともあります。
デザイナーとの関係を続かせるためにも、複数案が欲しい場合はその旨を伝えましょう。
また、コンペである場合も同様にその旨を伝えるようにしましょう。
ラフ案や修正にかかる料金の明確化
ラフ案の作成に費用がかかることや、修正回数に応じて費用がかかることがあります。
費用については必ず決めておきましょう。
費用を明確化していないと、後になってトラブルに繋がってしまう恐れがあります。
まとめ
ファッションデザインとは、服や服飾小物のデザインです。
実際にデザインするときは、流行や市場を学び、準備をし、実際にデザインするという流れになります。
デザインの手順は以下の通りです。
なお、デザインの流れを知っていてもアイデアが浮かばないことや勝手が分からないこともあるでしょう。
そのようなときは、「ファッションをパーツに分けること」、「それぞれのパーツを考えて組み合わせること」も試してみてください。
ファッションデザインの手順
1:まっすぐな線を引く
2:線をいくつかのセクションに分ける
3:人体のプロポーションを決める
4:肩と腰のラインを引く
5:肉付けする
6:ファッションデザインをする
7:顔を描く
8:ディティールを加える
9:色と影を付ける