チラシの裏面に何を書けばよいか、迷っていませんか。表面と同じ内容をくり返したり、空いたスペースをなんとなく埋めたりしてしまうと、せっかく手に取ってもらえたチラシが行動につながりません。
この記事では、チラシなどのデザイン制作をしている株式会社Ryuki Designの編集部が、表面と裏面の役割の違い、裏面に載せたい7つの情報、裏面のデザインのポイント、修正を減らすためのコツを紹介します。
目次
チラシは両面で作るのがおすすめな理由
チラシは、手に取ってもらえても、そこから問い合わせや来店につながる人はごく一部です。せっかく手に取ってもらえた1枚で、できるだけ多くの人に「行ってみたい」「申し込みたい」と思ってもらうには、伝えられる情報が多いほうが有利です。裏面も使えば、のせられる情報はおよそ2倍になります。
また、表面を見て興味を持った人は、「ほかにどんな情報があるのか」と裏面を見ます。裏面は、興味を持った人の背中を押すための場所です。
表面と裏面の役割の違い
表面と裏面では、役割がちがいます。役割を分けて考えると、何をどちらにのせればよいかが決めやすくなります。
表面の役割:目を引き、興味を持ってもらう
ポストに入ったチラシや手渡されたチラシは、目に入った一瞬で読むかどうかが決まります。表面では、ほかのチラシより目立ち、「自分に関係がある」と思ってもらうことが大切です。
・大きく目立つ文字と、短く分かりやすいキャッチコピー
・大きくきれいな写真
・印象に残る色
・商品やサービスのいちばんの魅力
ただし、文字を大きくするほどのせられる情報は減り、キャッチコピーを裏づける情報までは入りきりません。
裏面の役割:疑問や不安を取りのぞき、行動につなげる
裏面では、表面で生まれた興味を、来店や申し込みにつなげます。
・表面で紹介しきれなかった情報を補う
・「本当かな」という疑問や不安を取りのぞく
・「買わない理由」をなくす
・来店や申し込みの方法をはっきり示す
チラシの裏面に載せたい7つの情報
裏面には、次のような情報をのせるのが効果的です。チラシの目的に合わせて、必要なものを選びましょう。
定番の商品・メニューと料金
表面には、いちばん売り出したい商品や期間限定のサービスをのせることが多いです。裏面には、いつでも頼める定番のメニューや商品と料金をのせましょう。たとえば飲食店なら通常のメニュー、美容室なら基本のメニューと料金表です。お店の全体像と価格帯が分かると、はじめての人も安心できます。
効果や品質の裏付け
表面で魅力を伝えた商品やサービスについて、それを裏付ける情報をのせます。お客さま満足度の調査結果、受賞歴、成分や素材の詳しい情報などです。数字や調査の出どころもあわせて書くと、信頼してもらいやすくなります。
よくある質問
気になることがあっても、わざわざ問い合わせる人は多くありません。疑問が解けないままだと、そこで終わってしまいます。通信販売なら送料や届くまでの日数、エステなら勧誘の有無や予約の取りやすさなど、聞かれそうな質問と答えを先にのせておきましょう。
お客さまの声・利用の様子
実際に利用した人の声や、利用している様子の写真は、読む人に「自分も使ってみたい」と思ってもらうきっかけになります。
なお、健康食品や化粧品、医療に関わるサービスなどでは、効果の表現や使用前後の比較写真の使い方が法律で制限されていることがあります。のせる前に表現に問題がないかを確かめましょう。
お店や会社の歴史・こだわり
まだ名前を知られていないお店や会社は、「知らない=少し不安」と思われがちです。お店の成り立ち、店主やシェフの経歴、素材の産地や作り方のこだわり、店内の写真などをのせると、親しみと安心感を持ってもらえます。
地図・アクセス・営業時間
場所は調べれば分かると思うかもしれませんが、調べる手間をかけてくれる人ばかりではありません。地図、最寄り駅からの道順、駐車場の有無、営業時間と定休日を分かりやすくのせましょう。
申し込み・問い合わせの方法
最後に、読んだ人が次に何をすればよいかをはっきり示します。電話番号、WebサイトのURLやQRコード、予約の方法、チラシを持ってきた人だけの特典などをまとめてのせると、行動につながりやすくなります。
裏面のデザインのポイント
裏面は情報が多くなりがちです。次の4つを意識して、読みやすく整えましょう。
表から裏への流れを作る
表面で興味を持った人が裏面を見たときに、続きの話として自然に読めるようにします。表面のキャッチコピーと関係のある見出しを、裏面の最初に置くとつながりが生まれます。
読む順番が分かるように整理する
裏面は情報が多いので、見出しをつけてまとまりごとに区切り、いちばん伝えたい情報から順に目に入るように大きさや位置で強弱をつけます。余白をなくして詰めこみすぎると、何を伝えたいのか分からなくなります。
色を使いすぎない
色を増やすと、どこが大事なのか分かりにくくなり、目もちかちかします。表面と同じ色の組み合わせを使い、色の数をしぼりましょう。食べ物のチラシなら、赤やオレンジなどの暖かい色が食欲を感じさせます。
書体を伝えたい印象に合わせる
親しみやすさを伝えたいのに明朝体ばかりを使うと、かたく上品な印象になります。伝えたい印象に合わせて書体を選び、使う書体の数は2種類程度にしぼりましょう。
チラシの修正を減らすために
チラシは、印刷したあとに直すことができません。制作会社に依頼するときは、次の2つを意識すると、修正のやり取りを減らせます。
原稿と写真は先にそろえる
制作の現場でよくある修正依頼は、1位がテキストの変更、2位が写真素材の変更、3位がカラーの変更です。裏面にのせる文章、料金、写真は、できるだけ作り始める前に確定させておきましょう。
確認する人と、確認のしかたを決めておく
確認する人が多いと、意見がまとまらずに修正が長引きがちです。だれが最終的に決めるのかを決めておき、印刷前の確認は「校正のやり方とルール」を参考に、文字や数字を1つずつ確かめましょう。修正回数を減らすコツは「デザインの修正が終わらない原因と、修正回数を減らす方法」で紹介しています。
まとめ
チラシの表面は目を引いて興味を持ってもらう場所、裏面は疑問や不安を取りのぞいて来店や申し込みにつなげる場所です。定番の商品と料金、裏付けの情報、よくある質問、お客さまの声、お店のこだわり、アクセス、申し込み方法をのせて、読む人の背中を押しましょう。
チラシ全体の構成の考え方は「チラシの構成で押さえておきたい基本」、チラシ・パンフレット・リーフレットの違いは「チラシやパンフレット、リーフレットの違い」で紹介しています。
ポイント
■表面と裏面の役割
・表面:目を引き、興味を持ってもらう
・裏面:疑問や不安を取りのぞき、行動につなげる
■裏面に載せたい情報
・定番の商品・メニューと料金
・効果や品質の裏付け
・よくある質問
・お客さまの声・利用の様子
・お店や会社の歴史・こだわり
・地図・アクセス・営業時間
・申し込み・問い合わせの方法





