チラシ作成にはいくつかの工程があり、それぞれの工程で重要なポイントがあります。
中でもチラシのデザイン工程については基本的なポイントが多く、ここを抑えられるかどうかが重要になってきます。
一方ですべてのポイントを網羅しておくのはデザイン初心者の方にとっては難易度の高いことかもしれません。
そこで当記事ではチラシのレイアウトの基本形や構成を考えるときに押さえておきたいポイント、チラシ制作の流れなどについて紹介していきます。
また、面倒な修正を効率化するツールの紹介も最後に行います。
チラシのデザインで何に注意すれば良いか分からない方、修正指示がいつも面倒だという方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
チラシのレイアウトにはどんなものがある?
チラシのレイアウトには様々なものがありますが、基本となるのは3ブロックです。
上・中・下の3つに紙面を分断したレイアウトが基本となるのです。
人の視線の動きは、横書きの場合はZ、縦書きの場合はNと決まっています。
そのため、3ブロックを意識したうえで、伝えたいコンテンツを配置していくことになります。
もし現段階でレイアウトが3ブロックの物でない場合、3ブロックの基本スタイルに修正することをオススメします。
チラシの構成に関する基本について
チラシを実際に作っていく中で構成を考えるときに基本となる事項を確認していきましょう。
画像や情報の高さ、位置を整列させる
高さや位置の整列は、手軽ですが大きな効果を発揮します。
反対に文字の位置が揃っていなかったり、画像のサイズがばらばらだったりすると、見た目以上に読みづらくなってしまいます。
可能な限り画像や文字の大きさ・高さ・位置は綺麗に揃えてみてください。
これは手に取ってもらうためにも、読み進めてもらうためにも大切なことです。
文字配置は中央ではなく左に寄せる
横書きのテキストの場合、文字は中央ではなく左に寄せるようにしてください。
中央に寄せてしまうと、各行のスタート位置がばらばらになり、読む人も必要以上に視線を動かすことになってしまいます。
これでは読み手が疲れてしまい、段落や文章の内容が頭に入りづらくなってしまいます。
情報はグルーピングする
グルーピングとは、関連性のある情報ごとにまとまりを作ることです。
グルーピングして配置することで、情報間の関連性が理解しやすくなり、情報を体系的に理解しやすくなります。
このときも、視線の動きを意識することが大切です。
つまり、グループ分けした情報を、Z型に配置していくことになります。
情報の階層を分ける
先程、3ブロックのレイアウトが基本とお話ししました。
最上のブロックにはタイトル、真ん中のブロックには内容テキスト・画像、下のブロックには補足情報を載せるといった、情報を階層ごとに分けて配置することが大切になります。
チラシのデザインで押さえておきたいポイント
配置以外にも、デザインでは意識したいポイントがいくつかあります。
ここではそれらのデザインのポイントを紹介していきます。
文字や画像は接近させる
文字や画像を接近させて整理することで、秩序が生まれ、情報を理解しやすくなります。
反対に無秩序に配置してしまうと、要素同士のつながりが理解できずに混乱してしまうことになります。
フォントを統一する
フォントを統一することで、メッセージがより伝わりやすくなります。
なぜならフォントが統一されていないと、様々なフォントがあること自体に集中してしまい、肝心の情報を吸収しにくくなってしまうためです。
また、統一するだけでなく、「どんなフォントに」統一するかまで意識することが大切です。
なぜなら、フォントごとに見た人に与える印象が異なるからです。
たとえばゴシック体はシンプルな感じや野太い感じを想起させ、明朝体は上品で華奢なイメージがあります。
目的によってフォントを使い分けること、使うと決めたフォントに統一することが大切です。
色の配分比率は70:25:5
チラシに使う色は、3色くらいに抑えると無難です。
ここで7割使う色はベースカラー、2.5割使う色はメインカラー、0.5割使う色はアクセントカラーとなります。
ベースカラーとは、背景や余白に使う色です。
メインカラーとは、文章やイラストなどに使う色で、伝えたいイメージを連想させる色にします。
アクセントカラーとは、色数を増やしたりメリハリを付けたりしたいときに足す色です。
色を使い過ぎるといけない理由としては、色が多いと見た人に散漫で幼稚な印象を与えてしまうからです。
色にまとまりがないと色自体に注目してしまい、伝えたいイメージが伝わりにくくなってしまうのです。
あえて余白をつくる
「余白もデザインの一部」と言われるほど、余白は大切です。
これほどまでに余白が需要である理由は、「適度な余白は情報を構造化して伝わりやすくしてくれること」、「上質で品のあるレイアウトになるため印象が良くなること」の2点です。
適度なメリハリを付ける
メリハリのないレイアウトデザインでは、情報がすべて同じ強さで見えてしまいます。
これでは読み手自身が情報に優先順位を付ける必要が生まれ、読みにくくなってしまいます。
チラシ作成の流れも確認しておきましょう!
チラシ作成の流れは以下のようになっており、ここまでで紹介してきたポイントは「3:制作」に関わるものです。
しかし実際には「1:企画」の段階でターゲットを明確にしておくことが最重要です。
なぜなら、ここで方向性が異なっていると、デザインを制作しても根本からずれてしまう可能性があるためです。
チラシ作成の流れ
1:企画
2:準備
3:制作
4:印刷
「1:企画」では、チラシのターゲットと目的を決めていきます。
「2:準備」では、チラシに必要なイラストや文章を用意します。
「3:制作」では、実際にチラシの印刷用データを制作していきます。
「4:印刷」では、チラシをプリントします。
5W1Hも有効
企画段階では、「誰に何をどのように伝えるか」を考えることが大切です。
この整理をするためのツールとしては、5W1Hが有効でしょう。
以下の点について具体的に整理してみてください。
5W1H
・Who
・When
・Where
・What
・Why
・How
修正作業をラクにするツールを紹介します!
デザイン制作では、方向性やディティールに対するクライアント・デザイナーの認識の相違によって、修正指示が発生することもあります。
修正は手間のかかる作業であり、避けたい方は多いでしょう。
しかしどれほど対策しても、修正指示が生まれてしまうこともあります。
その様な時に役立つのが、デザイン修正指示ツールのmitekakuです。
直観的に操作でき、無料で導入できるため簡単に試せます。
面倒な修正作業を効率化するツールなので、ぜひ一度ご利用ください。
https://mitekaku.com
まとめ
当記事では、チラシの構成で必ず押さえておきたい基本である「3ブロック」や制作のポイント、流れなどについて紹介してきました。
当記事が皆さまの参考になれば幸いです。
まとめ
■レイアウトで注意したいポイント
・画像や情報の高さや位置を整列させる
・文字配置は中央ではなく左に寄せる
・情報はグルーピングしてまとめる
・上布の階層を分けてブロックに配置する
■レイアウト以外で注意したいポイント
・適度なメリハリを付ける
・あえて余白を作る
・色の配分比率は70:25:5
・文字や画像は接近させる
■デザイン制作の流れ
1:企画
2:準備
3:制作
4:印刷