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mitekaku journal

2022/10/1

名刺における黄金比とは?レイアウトのポイントもご紹介!

「おしゃれな名刺を作りたい」
「名刺には黄金比があるというが、具体的にどのようなものなのだろう」

このようにお考えの方は、たくさんいらっしゃると思います。
そこで今回の記事では、名刺のレイアウトに関する黄金比についてご紹介します。
黄金比を抑えるだけで、名刺はグッとおしゃれでかっこいいものに仕上がります。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

名刺における黄金比とは?

様々なものには、「黄金比」が存在します。
黄金比とは、近似値1対1.618の比率のことを指します。
これは、古代ギリシャの時代に生まれ、これまで「神の比」と呼ばれてきました。
この神の比である黄金比は、人が目にした時に「最も美しい」と感じる比率であると考えられています。

黄金比は日常の中の様々なものに用いられています。
そのため、人は黄金比が使われているものを目にすると、「安定感」や「落ち着き」などを感じることが多いです。
この黄金比を名刺に用いると、名刺をもらった人に良い印象を与えられます。

名刺自体も黄金比が用いられている

実は、名刺自体が黄金比を用いて作られています。
日本で最も良く使われているのは、名刺4号です。
これは、縦91ミリ、横55ミリのサイズです。
関東地方では「東京4号」、関西地方では「大阪9号」と呼ばれますが、どちらもサイズ自体は同じです。

縦91ミリ、横55ミリは近似値1対1.618にほぼ近いです。
そのため、何もデザインされていない名刺であっても、目で見ると落ち着いていると感じるのです。

名刺のサイズはその他にもいくつかあります。
どのサイズを使うかは、職業ごとに異なるため自身はどのサイズを使う必要があるのか確認してみてくださいね。

身近にある黄金比について

黄金比をもっと身近に感じるために、身の回りにある黄金比を見ていきましょう。

1.絵画

1つ目は、絵画です。
かの有名な「モナ・リザ」は黄金比が構図の中に巧みに用いられています。
モナ・リザの顔の生え際から顎先にかけては、綺麗に黄金比が成り立っています。
「ミロのビーナス」や日本の美術家である葛飾北斎の「富嶽三十六景」の構図にも黄金比が用いられているとされています。

2.アップルのロゴ

2つ目は、アップルのロゴです。
アップル社のりんごのロゴにも黄金比が使用されています。
シンプルなのに人の記憶に残るあのロゴにも、効果的に黄金比が使われているのです。
ロゴだけでなく、アップル社の製品であるiPhoneやMacBookにも黄金比が使われていることが明らかになっています。

3.草花

3つ目は、草花です。
野生に咲いているすべての草花に黄金比が確認できます。
花びらの配置や木の枝に至るまで、お互いが重なり合わないように黄金比通りに並んでいます。

その他にも黄金比が確認できるものは、自然界にもたくさんあります。
私たち人間の体にも黄金比は発見されています。
黄金比で成り立っているものを見ることは珍しいことではなく、むしろ当たり前になっています。
そのため、名刺づくりに黄金比を用いると、貰い手に違和感を与えなくて済みます。

名刺を作る時はこれだけは気をつけましょう!

1.関連性のある情報は近づける

1つ目は、関連性のある情報は近づけることです。
関連している情報を遠くに配置してしまうと、見る人がその名刺から情報を得るのが難しくなってしまいます。
デザイン性を重視しすぎると情報の伝わりやすさが落ちてしまうため、全体のバランスを意識することが非常に大切です。
名刺を作るうえで重要なのは、「自分がどのような者であるのか」を簡潔にわかりやすく伝えることです。
会社の住所や電話番号、メールアドレスなどはあまり離しすぎないようにしましょう。

2.余白をしっかりと取る

2つ目は、余白をしっかりと取ることです。
名刺を作っていると思わずたくさんの情報を載せてしまいたくなりますよね。
しかし、たくさんの情報を載せると本当に伝えたい内容が霞んでしまいます。

余白があることによって、文章の方にスポットライトが当たりやすくなります。
余白を十分に生かして、伝えたい内容に目がいくようにしましょう。

3.色の数を絞る

3つ目は、色の数を絞ることです。
たくさんの色を使うと、デザインがゴチャゴチャしてしまいます。
このような事態を避けるためにも、使用する色は2色から3色に絞ってみましょう。
キーカラーとなる色を1つ決めて、その色に合う他の色を使用するとシンプルかつ美しいデザインになります。

名刺を作成する際のコツについて

載せたい情報の優先順位を決める

1つ目は、載せたい情報の優先順位を決めることです。
どの情報を載せるかは職業によって異なりますが、デザインを考え始める前にどのような情報を載せるかをしっかりと考えるようにしましょう。

大体の名刺では、社名、肩書き、名前、連絡先の順番で載せられることが多いです。また、使用されるフォントを社名だけ大きくするなど、見る人に覚えてもらえやすいデザインになっている名刺が多いです。

載せられることが多い情報

・社名
・肩書き
・名前
・会社の住所
・電話番号
・メールアドレス
・webサイトのURL
・SNSのアカウント名、ID

同じ要素をまとめて載せる

2つ目は、同じ要素をまとめて載せることです。
どのような情報を載せるかが決まったら、カテゴリーごとにまとめましょう。
同じ要素を持つものは、先ほどご紹介したように近い位置に配置するようにしましょう。
こうすることで、カテゴリーごとをパーツのようにして捉えられます。

例えば、名前と肩書きを同じ位置に配置したり、電話番号とFAX番号を近くに配置したりしましょう。
カテゴリーが異なるものは、少し距離をおいて配置するとより見る人にとってわかりやすい名刺になります。

レイアウトを揃える

3つ目は、レイアウトを揃えることです。
名刺はサイズが限られているため、レイアウトを揃えないとゴチャゴチャして見えてしまいます。
全体のレイアウトとしては、社名や名前などの最重要部分を上部に載せ、各種連絡先を中心部から下部に配置すると良いです。
文章も左に寄せるのであれば左揃えで統一し、右揃えにしたり中央揃えにしたりと目が様々な方向にいくようなレイアウトは避けるようにしましょう。

一般的には、左揃えの名刺が採用される傾向にあります。
人は文章を読む時にZ字を書くような目の動きで情報を捉えます。
そのため、左上から右上に、左下から右下へと目線が移動するようなレイアウトにすると、視線を効果的に移動できます。
左上にはできるだけ目立たせたい社名や肩書き、名前などを配置すると読み手が重要な情報を捉えやすくなります。

縦型の名刺を作る場合には、Z字ではなくN字を意識すると良いです。
右上から右下、左上から左下と目線が動くように情報を配置すると、Nの法則が生かされて情報がキャッチされやすくなります。

フォントの統一

4つ目は、フォントの統一です。
フォントは数種類に絞った方が読みやすく、統一感が名刺に出ます。
連絡先や住所などのカテゴリーが似ているものは、フォントを揃えることで同じ種類の情報であることが示せます。
名刺に使用されやすいフォントは、ゴシック体や明朝体です。
フォントを統一し、文字の大きさにこだわることで視認性の高い名刺を作れます。

まとめ

今回の記事では、名刺における黄金比や名刺制作時のコツや注意点についてご紹介しました。
名刺づくりではたくさん押さえておきたいポイントがあります。
その中でも特に、黄金比に注目して名刺のレイアウトやデザインを決めてみると良いでしょう。
黄金比を上手に活用することで視覚的にも美しいだけではなく、視認性の高い名刺が作れます。
名刺づくりをする際には、ぜひ今回ご紹介した情報を参考にしてみてくださいね。