チラシのデザインをする上で目標となるものの一つに、「かっこいいチラシデザインをすること」があるでしょう。
デザインで重要なのはターゲットに訴求することですが、一方でデザイン自体の良さも追求したいですよね。
デザイン初心者の場合は、何に気をつけるべきかであったり、コツ・ポイントであったりを知らない方もいらっしゃるでしょう。
そこで本記事では、かっこいいチラシデザインにする上でのポイントをご紹介します。
目次
デザインで最も意識したいこととは?
チラシやフライヤーのデザインにおいて最も意識したいのは「バランス」です。
具体的には、構成要素のレイアウトや文章・文字の細かな使い方や処理の仕方、そして構成要素間のスペースの取り方などのバランスが大切になってきます。
バランスが悪ければ、たとえ情報量があったり写真・素材が優れていたりしても、効果の薄いチラシになってしまうでしょう。
バランスは抽象的な概念ですが、デザイナー同士で差の出る部分でもあります。
今回の記事ではいくつかの具体的なポイントや文字・配色のコツをご紹介しますが、大前提としてバランスが重要であることを意識し続けることが大切です。
チラシデザインを作成するときのポイントとは?
バランス以外に、チラシデザインをするときに気をつけたいポイントは4点あります。
1つ目:伝えたいメッセージの明確化
チラシを作成したい目的は様々でしょう。
サービスや商品の認知を広げることが目的の人もいれば、商品を売ること自体が目的の人もいらっしゃいます。
それらの要望について、まずは「誰に」「何を」伝えたいのかを明確にすることが大切です。
伝えたいことを明確化できていれば、デザインの方向性・情報の優先順位といった全体の設計が容易になるためです。
2つ目:情報を詰め込み過ぎない
ターゲットを絞り切らずに自分が伝えたい情報ばかりを詰め込もうとすると、情報量のおおすぎるチラシになってしまいます。
これでは、見る人にインパクトを与えて印象付けることはできません。
また、情報が多すぎるチラシは見る人に「読むのが面倒だな…」と感じさせてしまいかねません。
情報量を少なくし、伝えたいことはシンプルにまとめるように心がけましょう。
3つ目:イラスト部分は専任に任せる
イラスト部分を複数人で担当しようとすると、どうしてもイラスト部分のテイストがずれてしまいます。
これでは統一感に欠けてしまいます。
イラストレーターにイラスト部分を依頼する場合は、専任の人に任せて統一感を持たせるよう心がけましょう。
4つ目:著作権に気をつける
チラシを作成するときに、ネット上の画像を使用したいと考える場合もあるでしょう。
しかし、ネット上の画像にも著作権があり、これは撮影した方や作成した方に帰属します。
したがって、チラシに画像を使用するときは自分で撮影したものか、フリー画像を使用するようにしましょう。
かっこいいチラシデザインをするための文字のコツとは?
ここからは、かっこいいデザインにするときの具体的なコツをご紹介します。
まずは文字のコツをご紹介していきます。
1.一文字ずつ色を変える
一文字ずつ色を変えると、ポップなデザインのチラシになります。
子供向けのチラシを作りたいときにおすすめのコツとなります。
ただし、統一感を出すためにトーンは揃えるようにしましょう。
2.写真や質感を使う
色ではなく、写真や質感を使ったデザインもかっこいいデザインにするためにおすすめです。
3.交互に色を変える
交互に色を変えると、ポップになりすぎず遊び心のあるデザインにできます。
このとき、無彩色(白・黒・グレー)と有彩色を交互に使用するのがおすすめです。
4.筆文字
筆文字によるデザインには、見た人に「和風」または「高級感」を感じさせます。
たとえばお正月のチラシは和風にするために筆文字が良く使用されています。
5.縦書き文章
チラシは、バナーや名刺などに比べて文字数が多くなります。
そこで縦書きを採用することで、情報量を増やせます。
6.放射線状
放射線状に文字を配置すれば、デザインに「動き」が出ます。
やり方も、背景に合わせて傾けるだけで容易な点もポイントです。
7.一部を変形
文字の一部を変形させてロゴのようなタイトルにすると、かっこいいデザインになります。
基本図形と合わせるだけで容易なのも、ポイントでしょう。
8.縁だけ
文字を縁だけの中抜き文字にすることで、目立たせることが可能です。
色や太さ、大きさ以外で文字を目立たせたいときにおすすめです。
9.丸で囲む
文字の一部を丸で囲むことで、素敵なデザインになります。
一般に、文頭の一文字目を囲むことが多いです。
10.文字の一部を要素に置き換える
たとえば、時間の「間」の「日」の部分を時計に置き換えるといったデザインです。
アイデアでチラシのクオリティを上げることができる手法です。
11.一辺を装飾
ロゴデザインのテクニックを応用した方法です。
文字の一辺を変えるだけで、かっこいいデザインとなります。
12.透かす
図形で文字を透かすテクニックです。
ただし、後から修正できるように加工していくことが大切です。
13.左右を揃える
文字の左右を揃えることで、バランスの良いデザインとなります。
たとえば・・・の数を調節することで、左右の揃ったデザインにできます。
14.文章の間に線を入れる
文章の間に線を入れると、整ったデザインにできます。
縦書きの場合も横書きの場合も使用できる技術です。
15.写真に外枠を作り文字を一部重ねる
写真にフレームのような外枠を重ね、その部分に文字の一部分を重ねるデザインです。
写真を使ったデザインをするときにおすすめの方法で、小スペースかつ奥行きのあるデザインにできます。
チラシデザインにおける配色で意識したいポイントとは?
前段では文字のコツをご紹介しました。
ここでは、配色という観点から具体的なポイントをご紹介していきます。
1.色の持つ特徴を知る
色には、それぞれ特徴や与える印象があります。
たとえばオレンジは陽気な印象を与えますし、食欲増進効果があるとされているため飲食店のチラシに使用されます。
このような色ごとの特徴を理解することが、配色の第一のポイントです。
2.カラーユニバーサルデザインを意識する
カラーユニバーサルデザインとは、「誰が見ても分かる配色」のことです。
たとえば、水色とピンクの識別が付きにくいという方もいらっしゃいます。
その様な方がいることに配慮し、誰でも識別できる色を用いることが大切です。
3.色を使い過ぎない
メインとなる色は、基本的に2~3色ほどにしておくことが大切です。
そして、色の使い分けも重要です。
仮に3色でデザインする場合、ベースカラーを全体の60~70%、メインカラーを20~30%、アクセントカラーとして数%のみ使う、という様にします。
デザインを複数人で作る方へ!便利ツールをご紹介!
最後に、デザインを複数人で作成される方向けにmitekakuをご紹介します。
mitekakuはデザインの修正指示ツールです。
料金・ソフト・登録・知識不要で使用できます。
なにより、手間のかかる修正工程を効率化することが可能です。
導入も使用も比較的容易なので、まずは一度お試しください。
まとめ
チラシのデザインをかっこいいものにするためには、バランスを第一に考えたうえで、以下の4つのポイントに注意することが大切です。
また、今回の記事では以上のポイントに加えて文字・配色のコツもご紹介しました。
コツは非常に多岐に渡るので、まずは以上のポイントをしっかり押さえることを意識してみてください。
チラシのデザインをかっこいいものにする4つのポイント
・伝えたいメッセージの明確化
・情報を詰め込み過ぎない
・イラスト部分は専任に任せる
・著作権を意識する