トリミングとは、イラストや写真の一部を切り取って、見せる範囲を決めることです。同じイラストでも、どこで切るかによって、主役の目立ち方や印象が大きく変わります。
この記事では、トリミングでよく使う構図、上手に切るコツ、やってはいけない切り方、バナーや広告にイラストを使うときの注意点を紹介します。
目次
トリミングでよく使う構図
トリミングするときは、まず主役をどこに置くかを決めます。よく使われるのは次の4つです。
三分割法
画面を縦横それぞれ3等分し、線が交わる4つの点のどれかに主役を置く方法です。もっとも使いやすい基本の構図で、主役が目立ちつつ、まわりの背景も生かせます。
日の丸構図
主役を画面の中央に置く方法です。主役を強く印象づけたいときや、アイコンやSNSのプロフィール画像のように小さく表示されるときに向いています。単調に見えやすいので、まわりの余白を整えましょう。
対角線構図
主役や背景の線を、画面の対角線にそって斜めに置く方法です。動きや奥行きが出るので、走る人物や乗り物などのイラストに向いています。
視線や動きの先を空ける
人物の顔や体が向いている側、乗り物が進む側に余白をとると、自然で広がりのある印象になります。反対側を空けると、窮屈で行き止まりのような印象になります。
上手にトリミングするコツ
構図を決めたら、次のポイントを意識して切る範囲を決めます。
主役を決めてから切る
人物なのか、持っている物なのか、場所の雰囲気なのか、まず主役を決めます。主役が決まると、どこまで残してどこを切るかを判断しやすくなります。
人物は関節と関節の間で切る
人物の一部を切るときは、首・ひじ・手首・ひざ・足首などの関節を避け、胸のあたりや、太もも・すねの途中など、関節と関節の間で切ります。
顔を大きく見せたいときは、頭の上を少し切ってもかまいませんが、あごや首で切らないようにしましょう。
ぴったり収めない
主役が枠にぴったり収まるように切ると、窮屈に見えます。まわりに余白をとるか、反対に思い切って主役の一部を枠の外に出すと、すっきり見えます。
迷ったら大きく寄るか、大きく引く
どこで切っても落ち着かないときは、主役にぐっと寄るか、大きく引いて全体を見せてみましょう。中途半端な大きさより、どちらかに振ったほうが意図が伝わりやすくなります。
やってはいけないトリミング
次の切り方をすると、イラストが不安定に見えたり、意図しない印象を与えたりします。
関節で切る
首・ひじ・手首・ひざ・足首で切ると、体が切れたように見えて落ち着きません。指先やつま先がわずかに欠ける切り方も、同じように気になります。切るなら、関節の間まで思い切って切りましょう。
主役を端ぎりぎりに置く
主役が枠の端にくっついていると、窮屈で、はみ出しそうな印象になります。端との間に余白をとりましょう。
首切り・串刺し・目刺しに気をつける
背景の窓枠や電柱、地平線などの直線が、人物の首や目、体の中心を通ると、首を切られたり串に刺されたりしているように見えます。描き直すか、トリミングの位置をずらして避けましょう。
デザインで文字や吹き出しを重ねるときも、その線が目や首に重ならないようにします。
バナーや広告にイラストを使うときの注意
弊社では、バナーやLPなどのデザインを制作しています。イラストを広告に使うときは、次の点にも気をつけましょう。
使うサイズに合わせて余白を残しておく
バナーは、正方形・横長・縦長など、掲載する媒体によってサイズが変わります。弊社でも、バナーは掲載する媒体のルールに合わせたサイズで納品しています。
同じイラストをいくつかのサイズで使う予定があるなら、まわりに余白を残して描いて(もらって)おくと、切り直しがしやすくなります。
文字を置く場所を空けておく
キャッチコピーやボタンを置く場所が、イラストの主役や顔に重ならないように、トリミングの段階で空けておきます。
素材の利用規約を確かめる
素材サイトのイラストを使う場合、トリミングや色の変更などの加工が、利用規約で制限されていることがあります。使う前に規約を確認しましょう。
トリミングの指示は、枠を書き込んで伝える
「もう少し寄って」「右を切って」と言葉だけで伝えると、どこまで切るかが人によってずれます。画像の上に、残したい範囲を枠で書き込んで伝えると、1回で伝わりやすくなります。
まとめ
トリミングは、主役を決めてから、三分割法や日の丸構図などに合わせて見せる範囲を決めるのが基本です。人物は関節で切らずに関節の間で切り、主役を枠にぴったり収めたり、端ぎりぎりに置いたりしないようにしましょう。広告に使うときは、サイズ違いや文字を置く場所も考えて、余白を残しておくと安心です。
トリミングの範囲を伝えるときは、画像に枠を直接書き込むと正確に伝わります。修正指示ツール「mitekaku」なら、画像やWebページに直接書き込んで指示できます。
ポイント
■よく使う構図
・三分割法
・日の丸構図
・対角線構図
・視線や動きの先を空ける
■上手に切るコツ
・主役を決めてから切る
・人物は関節の間で切る
・ぴったり収めない
・迷ったら大きく寄るか引く
■やってはいけない切り方
・関節で切る
・端ぎりぎりに置く
・首切り・串刺し・目刺し





